介護の現場にこそおすすめしたい!介護ユニフォームの必要性!
多くの介護の現場では、ユニフォームが用意されています。また、利用者やその家族をはじめ、職員にも「ユニフォームがあった方がよい」と考える方が実際に多いようです。この記事では介護ユニフォームの必要性について、ユニフォームがあることのメリットやデメリット、そしてユニフォーム選びのポイントなどについてご紹介します。
介護の現場にユニフォームが必要とされる理由
ある調査機関が45~55歳の親の介護が気になり始めた世代、そして70歳以上の介護を受ける可能性のある世代の両方にアンケートを取ったところ、意外にも「介護の現場ではユニフォームを着用してほしい」という声が70%を超えました。それはなぜでしょうか?
すぐに職員だとわかるから
介護の現場にいるのは、職員ばかりではありません。利用者の家族や友人、ボランティアで訪れた慰問団など、実にさまざまな方が介護施設には出入りしています。何か用がある時も、ユニフォームを着用した人物がいれば、すぐに職員だとわかり声もかけやすいとのことです。
清潔感があって好ましい
入浴や排泄、食事などさまざまなシーンで介助するため、介護の現場で働いている方は衣服も汚れやすいです。そんな時は、汚れにくい加工のされたユニフォームが大活躍!また、施設を利用する高齢者は、病気への抵抗力が若者より弱いです。ユニフォームの洗濯も一括で施設が行うところも多いので、私服と違い病原菌が外から持ち込まれる心配もありません。
ユニフォーム着用者も70.0%!
同じ調査機関が実際の介護現場を調査したところ、「ユニフォームを現在着用している」と回答した職員は70.0%にまで及びました。また、ユニフォームに求めることは動きやすさが23.9%、色やデザインが19.9%、そして涼しさなど通気性は12.5%という結果だったそうです。
イメージアップに役立つ?ユニフォームのメリット・デメリット
ここではユニフォームのメリット・デメリットについて、まとめています。介護の現場でユニフォームを用意することは、イメージアップに役立つのでしょうか?
ユニフォームのメリットについて
まず、私服なら何を着ればよいのかわからず迷ったり、よくわからないまま自己判断で着ていった服装に対し「そんな恰好じゃダメ!」と上司から叱責を受けたりしてしまうリスクがあります。しかし、ユニフォームなら最初から服装が決まっているため、私服を用意する必要がありません。
また、ユニフォームを着ることで仕事モードのスイッチが入ったり、統一感があることで利用者やその家族の方がスタッフを見分けやすくなったりするメリットがあります。何より介護を前提に仕立てられた服のため、動きやすさなどの面においてもバツグンです。
ユニフォームのデメリットについて
最大のデメリットは、自分の好きな服装を選べないことです。もちろん、介護の現場にスカートを穿いてくる女性スタッフはいないでしょうが、キュロットや好きなパンツをたまには穿きたい方もいるかもしれません。
また、制服を作る際にサイズを申告する必要があるため、体型を気にしている方なら男女問わず自分のサイズを口にするのが恥ずかしいでしょう。つい1サイズ小さいサイズを申告してしまい、身体に合わない窮屈なユニフォームを着るはめになってしまう職員もいるようです。
また、そのユニフォームのデザインが万人受けするとは限らないため、気に入らない服を仕方なく着ている職員もいるでしょう。
ユニフォーム選びのポイント
では、介護の現場でユニフォームを導入する際は、何を基準に選べばよいのでしょうか?ここでは介護現場における、ユニフォーム選びのポイントについて、まとめています。
動きやすさ
立ったりしゃがんだり、抱き上げた利用者さんを車椅子へ移動させたり……と、介護は何かと動き回ることの多い職業です。ストレッチ素材または柔らかな素材で伸びがよく、動きやすい生地が介護ユニフォームには望ましいといえます。
通気性や速乾性
介護現場では「浴番」といって、その日1日利用者さんの入浴介助のみを集中して担当するシフトがあります。1日中蒸気の立ち込める浴室や脱衣所で過ごすため、真冬でも汗だくになってしまうでしょう。また普段から動き回ることが多いため、通気性や速乾性も重要です。
個性を出すのも方法の1つ
たまにデイケアに通っている方の家族などで、「送迎時に近所の目が気になるので、施設感をあまり出さないでほしい」という考えの方もいます。そんな要望に応えるために、トップスは職員1人ひとりが好きな色を選べるようにするなど、あえて個性の出るユニフォームを選ぶ介護施設もあります。
また、個性が出ることで利用者さん自身も、職員の顔と名前が一致しやすくなることがあるようです。
介護ユニフォームの必要性などについて、ご紹介してきました。その他、「黒い服は縁起が悪いからNG」「飾りボタンやポケットの多い服は、ケガのもとになる」など介護では避けた方がよいといわれる服装の規定もいくつかあることから、私服ではなくユニフォームがある方が望ましいといった意見もあります。利用者を傷つけず安全に介護すること、そして職員の健康を守るためにも介護現場にはユニフォームがあることが望ましいです。