企業ユニフォームはワンピースが人気?女性に人気のスタイルは?
女性向けの企業ユニフォームというと、どんなスタイルを思い浮かべますか?可愛らしくて、洗濯も楽なワンピースタイプ?それとも、着替えのしやすいベストとスカートタイプ?この記事では、企業ユニフォームで女性に人気のスタイルについて、ご紹介します。女性向け企業ユニフォームを作りたい、もしくは見直したい方はぜひ参考にしてください。
ワンピースやスカートタイプは一般的
女性向けの企業ユニフォームとして一般的なスタイルが、ワンピースやスカートタイプです。見た目の可愛らしさはもちろん、着心地や機能にも優れているからです。ワンピースとスカートタイプ、それぞれの魅力は以下の通りです。
ワンピースタイプの魅力について
最大の魅力は、女性ならではのシルエットが美しく見える点でしょう。ウエスト部分を絞ることで体のラインを細く見せ、シュッとしたイメージを演出します。
また、近年では上下で切り返しのある、異素材と組み合わせたワンピースも人気です。機能面でも洗濯がしやすかったり、保温性・吸汗速乾に優れた素材を使ったりすることで、ワンピースタイプのユニフォームは快適な着心地となっています。
スカートタイプの魅力について
事務服の定番といえば、何といってもベスト&スカートの組み合わせでしょう。スカートタイプの最大の魅力は、上下わかれているため着替えがしやすい点です。
スカートもかつてはタイトスカートが主流でしたが「動きにくい」「座って作業していると、生地が上がってきてしまう」などの理由で、マーメイドスカート、Aラインスカート、フレアスカートなどおしゃれで動きやすいスカートも選べるようになりました。また、学校制服のような箱型のプリーツがある、ボックスプリーツスカートも人気を呼んでいます。
女性だからスカートと限定するのは間違い?
「女性=スカート」というイメージは根強く残っていますが、実はここ10年で大きな変化がありました。何があったのか、見てみましょう。
キュロットやパンツの割合が上昇
公益財団法人『日本ユニフォームセンター』が行った調査によると、「女性のユニフォーム=スカート」と定める企業は1999年~2009年の間に少しずつ減少し、キュロットやパンツの割合が上昇しています。
実用性はもちろんですが、結婚や出産後にも働き続ける女性が増えていることが関係しているのではないか?ともいわれています。
スカートを穿くことが苦痛な女性も
「私は脚が太いから」と体型を気にし、脚が見える丈の短いスカートを履くのを嫌がる女性もいるでしょう。また、なかには昔のケガで脚に大きな傷があったり、トランスジェンダーなど戸籍上こそ女性であるものの精神的には男性である女性もいたりするでしょう。
このような女性に対し、「スカート以外穿いてはいけない」と強制するのは、暴力的とすらいえるかもしれません。
ユニフォームの着用を拒否された場合の対処法
では、何らかの理由でユニフォームの着用を拒否された場合、どのような対処法を取ればよいでしょうか?拒否する理由にもよりますが、以下のような方法が考えられます。
パンツスタイルのユニフォームも検討する
近年では女子高生のユニフォームでも、スカートとパンツ両方を用意したうえで「好きな方を穿いてOK」と定めている学校もあります。「脚を出したくない」「寒いから冬はパンツがよい」「そもそもスカートを穿く習慣がない」といった各個人の事情もあるようです。
そのため、スカートだからという理由で拒まれた場合は、パンツスタイルの制服を新たに用意することを検討してもよいでしょう。
就業開始前にユニフォームを見せておく
もう1つの方法は面接時など、実際に就業する前に求職者へ制服を見せておくことです。面接がある程度進んだところでユニフォームを着用した女性スタッフを呼び、「こういう服を着て働いてもらうことになるけれど、問題ない?」と確認を取っておくとよいでしょう。
あらかじめユニフォームを見せ、本人に了承させることで拒否されるリスクを回避できます。
安易に強制するのは法令違反?
「制服を着ないのは就業規則に反する」という考え方もあります。しかし、スカート丈が短いなどの理由で拒否している場合は、男女雇用機会均等法やセクハラなどに話が飛躍しかねません。その際は、逆に就業規則自体が法令違反に問われてしまう可能性もあるのです。
また、多くの従業員は職を失うことを恐れ、「本当は嫌なんだけど……」と我慢しながら制服を着用し、その結果就業意欲自体が低下してしまう恐れもあります。
女性に人気のある企業ユニフォームスタイルについて、ご紹介してきました。ワンピースやスカートタイプは一般的ですが、最近ではキュロットやパンツなどの割合も上昇し、「女性だからスカート」と限定するのは時代遅れになりつつあります。
また、なかには「スカートを穿きたくない」という理由でユニフォームの着用を拒否する女性スタッフもいることから、いたずらに強制するのではなく、就業意欲を保つためにも配慮も必要です。