コーデュラってどんな素材?丈夫な企業ユニフォームを作りたい方におすすめ!
「コーデュラ」とは、アメリカの大手繊維会社であるインビスタ社が開発した、高耐久な素材をいいます。その耐久性はナイロンの7倍ともいわれており、アウトドアウェアや企業ユニフォームといった製品など、さまざまな製品に使用されているのです。今回は、コーデュラの素材の特徴や、手入れの仕方を紹介します。ぜひユニフォーム作りの参考にしてください。
コーデュラってどんな素材?
コーデュラは、摩擦や引き裂きに優れた繊維を使用しています。高機能な素材として知られており、インビスタ社の糸・繊維を使用して作られるだけでなく、インビスタ社が認めた、限られた生地工場・生地パートナーでしか生産が許されていません。
コーデュラの特徴として「天然繊維の綿よりも10倍程度の強度があるナイロンの7倍もの強度」「撥水効果にすぐれているポリウレタン加工が裏面に施されている」「ナイロンの特徴ともいえる軽量さがある」の3つがあげられます。徹底された品質管理が行われているため、常に高いパフォーマンスでコーデュラ製品を仕上げることができるのです。
アウトドアでも利用できるほど丈夫
コーデュラの強度は、アメリカの米軍ミリタリーウェアやシューズに使用されるほどです。軍人は何日も野外活動を続けたり、過酷な戦場に赴いたりします。まさに命を預けることになるともいえる、生地にコーデュラが採用されているのです。
コーデュラの強度が理解できたとはいえ、一般の方にとって適した利用シーンが、イメージできないのではないでしょうか。そこで、具体的な利用シーンを紹介します。
外まわりの多い営業職が毎日着るスーツ
スーツは毎日着用する衣装です。毎日着用する衣装だからこそ、耐久性の高さを重視する必要があります。とくに毎日外を歩き回る営業職は、ズボンの内側やジャケットの腕部分などが擦れやすく、摩耗によってダメージを受けやすいといえるでしょう。
そのため、耐久性の高いコーデュラが適しています。破れにくく、摩耗しにくいスーツ・傷がつきにくいビジネスバッグであると同時に、暑い夏・寒い冬・雨の日にも強いのです。
登山などをはじめとするアウトドアスポーツをする際のウエア
コーデュラはさまざまな自然環境に対応できる、高い耐久性をもっています。撥水機能にも優れており、炎天下・猛吹雪にも十分に耐えられるのです。登山など、怪我のリスクを伴うアウトドアスポーツでは、身を守ってくれることでしょう。
さらに、柔軟性にも優れているため、体をスムーズに動かすことができます。快適な着心地・優れた機能性・動きやすさが備わったウエアで、簡単なスポーツからアウトドアスポーツを楽しめるのです。
コーデュラを使った製品の手入れ方法とは
丈夫であり耐久性に優れたコーデュラですが、適切な手入れは必須です。不適切な手入れを行ったり、全く手入れをしなかったりすれば、せっかくの耐久性を台無しにしまいかねません。日頃の手入れから、洗濯方法を紹介します。
コーデュラの毎日の手入れ方法
着用後の汚れは、ブラッシングによって取り除くようにします。とくに目立たない汚れであっても、着用すれば小さな汚れやほこりがついてしまうものです。繊維を傷つけないよう、やさしくブラッシングするとよいでしょう。バッグやポケットは、ほこりが溜まりやすいため、確認するのがおすすめです。
また、コーデュラには撥水機能があります。しかし、使用すればするほど、撥水加工ははがれてしまうのです。長持ちさせるためにも、防水スプレー・撥水スプレーを吹き付けておくのもおすすめします。このとき、長時間吹き付けたり、一箇所に多く吹き付けたりすると、変色してしまう恐れもあるため注意が必要です。
コーデュラの洗濯方法
コーデュラを使用した衣類は、洗濯機を使用しての洗濯をしてはいけません。タオルなどをぬるま湯で軽くぬらしたあと、薄めた中性洗剤をつけて、やさしくたたくように拭くようにします。このとき、衣類の表面と裏面の両方を拭くことが大切です。そのあと、風通しのよい場所で陰干しをします。
もし、汚れが酷い場合は、中性洗剤をいれたぬるま湯のなかで、優しく押し洗いをするとよいでしょう。しっかりとすすいだあとは、風通しのよい場所で陰干しします。
とはいえ、コーデュラを利用した製品の多くが、洗濯を推奨していません。過度に洗濯してしまうと、加工や撥水機能が劣化してしまう恐れがあります。
基本的には、毎日の手入れで、コーデュラ製品の状態を維持するのがおすすめです。あまりにも酷い汚れの場合は、コーデュラ製品のクリーニングが、可能な専門業者に依頼するのもよいでしょう。
まとめ
コーデュラの特徴や手入れの方法を紹介しました。高い耐久性や優れた機能に対し、それほどの性能は、不要だと感じるかもしれません。しかし、コーデュラはもともとワークウェア用に開発された素材です。普段着用することになるスーツや、さまざまな環境下で体を動かすことになるスポーツで、着用するユニフォームでも、着心地のよさ・快適さ・機能性を発揮することでしょう。